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ファクタリングの審査に落ちる10個の原因と審査に落ちないための7つの対策を解説

ファクタリングは、銀行融資を断られていたり、利用者に赤字決算や税金未納があったりしている状況でも、利用できる可能性が高いです。中小企業や個人事業主の資金調達方法として非常に有用であり、近年利用者も増加傾向にあります。しかし、必ずしも利用できるわけではなく、審査に落ちた場合にはファクタリングを利用することはできません。この記事では、ファクタリングの審査に落ちる原因とその対策を解説します。

ファクタリングの審査に落ちる10個の原因

ファクタリングは、銀行融資の審査に落ちている方でも利用できる可能性が高いです。しかし、必ずしも絶対に利用できるわけではなく、ファクタリングを利用する際には、審査を通過しなければなりません。
ファクタリングの審査では、売掛先の情報や売掛債権の状態、利用者の情報などから「売掛金の未回収リスク」を判断しています。売掛金の未回収リスクが高いと判断された場合、ファクタリングの審査には落ちてしまうでしょう。

ファクタリングの審査に落ちる原因は、主に「売掛先・売掛債権・利用者」の3つに分けられます。ここからは、上記3つをさらに細分化して、ファクタリングの審査に落ちる10個の原因をひとつずつ解説していきます。

売掛先が原因で審査に落ちるケース

ファクタリングの審査で最重要視されるのは「売掛先の信用度」です。
売掛先の経営状況が悪かったり、情報が不十分であったりする場合「売掛金をしっかり払える売掛先」という判断ができません。その場合、審査に落ちてしまう可能性は高いでしょう。

売掛先が原因で審査に落ちるケースは、以下の4つです。
1, 売掛先の経営状態が芳しくない
2, 売掛先との取引実績が乏しい
3, 売掛先が法人ではなく「個人」
4, 売掛先から債権譲渡の承諾を得られない

1,売掛先の経営状態が芳しくない

売掛先の経営状態が芳しくない場合、ファクタリングの審査には落ちてしまいます。
と言うのも、ファクタリングは「償還請求権のない契約」が原則だから。売掛先の経営難や倒産などにより、売掛金が支払えなくなった場合でも、ファクタリング会社は利用者に弁済を求めることができません。
経営状態が芳しくない場合、倒産する可能性や売掛金の支払いができない可能性が高いと判断できます。買取に応じた売掛金を回収できなくては、ファクタリング会社は損をしてしまうだけなので、審査に落ちる可能性は非常に高いでしょう。

2,売掛先との取引実績が乏しい

売掛先との取引実績が無い、もしくは乏しい場合にも審査には落ちやすいです。
ファクタリングを利用する際、取引に使用している通帳のコピーは必ず提出しなければなりません。通帳からは、過去の取引において売掛金の未払いや支払い遅れがなかったか等を調べることができ、そこから売掛金の未回収リスクを判断することが可能となります。
つまり、取引実績がなかったり、乏しかったりする場合は、売掛金の未回収リスクの正確性が低下することになります。ほかの資料等から未回収リスクの正確性を補えなければ、審査に落ちてしまう可能性は高いでしょう。

3,売掛先が法人ではなく「個人」

売掛先が「個人」である場合も、ファクタリングの審査には落ちます。
ファクタリングで買取対象となるのは、原則「法人が売掛先の売掛債権」です。なぜなら、売掛先が個人や個人事業主の場合、売掛先の正確な調査が難しくなるから。売掛先が法人であれば、帝国データバンクや法人登記などの情報から、容易に与信調査を行うことができます。しかし、個人や個人事業主の場合は、簡単に与信調査を行えないだけではなく、正確性にも欠けてしまいます。売掛金の未回収リスクを正確に判断できないため、売掛先が個人や個人事業主の売掛債権では、審査を通過することはできないでしょう。

4,売掛先から債権譲渡の承諾を得られない

3社間ファクタリングの場合、売掛先から債権譲渡の承諾を得られなければ、審査に落ちてしまいます。
と言うのも、3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社と売掛先との間にファクタリング契約を結ぶから。売掛先とファクタリング会社の間にも「債権譲渡契約」を結ばなければならないため、売掛先からの承諾は不可欠となります。審査時に、ファクタリング利用の承諾書を提出できない場合、審査には必ず落ちるでしょう。

売掛債権が原因で審査に落ちるケース

売掛先の原因だけではなく、売掛債権に原因があった場合にも、審査に落ちる可能性があります。ファクタリングで取引対象になるのは「売掛債権」であるため、売掛債権そのものに問題があってはもちろん審査には通過できません。

売掛債権が原因で審査に落ちるケースとして、以下の4つが挙げられます。
1, 売掛債権が少額過ぎる
2, 支払いサイトが長すぎる
3, 決済期日を過ぎている(不良債権)
4, 二重譲渡の疑いがある

1,売掛債権が少額過ぎる

売掛債権が少額過ぎる場合、審査に落ちる可能性は高くなります。
と言うのも、ファクタリング会社は利益の大半を手数料で占めているから。100万円未満の小口債権では、審査等にかかる労力の割に利益率が高くありません。手数料10%の場合、1,000万円の取引では100万円の利益が生まれるのに対し、10万円の取引では1万円しか利益になりません。ファクタリング会社も事業として売掛債権の買取をしているため、利益率の低い取引は、審査の時点で落とされる可能性があるのです。小口債権専門や個人事業主に特化しているファクタリング会社など、小口債権の取引に重きを置いているファクタリング会社でない限り、売掛債権が少額すぎる場合には審査に落ちてしまうでしょう。

2,支払いサイトが長すぎる

支払いサイトが長すぎる、つまり決済日までの残日数が長い場合にも、審査には落ちやすいです。
支払いサイトが長い場合、決済期日を迎えるまでの間に、売掛先の経営状況の悪化や倒産のリスクが考えられます。そのため、決済期日までの残日数が90日以上ある場合、正確な売掛金の未回収リスクを判断できません。売掛金の未回収リスクを正確に判断できないことには、売掛債権の買取には応じられないため、決済期日までの残日数が長すぎる場合には、審査に落ちる可能性が高いでしょう。

3,決済期日を過ぎている(不良債権)

決済期日を過ぎている売掛債権は、必ず審査に落ちます。
と言うのも、ファクタリングで買取対象となるのは「決済期日前の確定債権」が原則だから。ファクタリングは、償還請求権のない契約が原則であるため、回収できない可能性の高い売掛債権の買取はできません。すでに決済期日を過ぎている不良債権では、回収できない可能性の方が高いため、審査では必ず落ちるでしょう。

4,二重譲渡の疑いがある

二重譲渡の疑いがある場合も、審査には落ちるでしょう。
ファクタリングは、売掛債権の譲渡による資金調達方法です。そのため、ファクタリング会社は、利用者から譲渡された売掛債権をもとに、実際の決済期日に売掛金の回収を行うことになります。二重譲渡とは、複数のファクタリング会社へ同一の売掛債権を譲渡する行為のこと。二重譲渡をした場合、売掛金を回収できるファクタリング会社は1社となり、ほかの会社は回収することができません。買取ったはずの売掛債権で売掛金の回収ができなくては、ファクタリング会社は損をするだけです。
そのため、ファクタリング会社は二重譲渡を警戒しています。二重譲渡が少しでも疑われる場合、まず審査は通過できないでしょう。

利用者が原因で審査に落ちるケース

ファクタリングの審査では「売掛先の信用度」が最重要視されますが、利用者の信用度が全く審査に影響しないというわけではありません。特に、利用者とファクタリング会社の2社間で契約を結ぶ「2社間ファクタリング」では、利用者の状況が審査に影響を与えることも十分にあり得ます。

利用者が原因で審査に落ちるケースには、以下の2つがあります。
1, 利用者の心象が悪い
2, 利用者の経営状況が著しく悪い

1,利用者の心象が悪い

面談時や電話でのやり取りの際など、利用者の心象が悪いと審査に落ちる可能性があります。
ファクタリングは、金銭取引を行うサービスであるため、利用者とファクタリング会社との信頼関係は非常に重要となります。特に、2社間ファクタリングでは、一旦売掛金が利用者の口座へ入金される仕組み上、持ち逃げリスクがゼロとは言えません。そのため、審査時には、持ち逃げすることなく、売掛金の返還作業をきちんとしてくれる利用者なのかを、見極める必要があるのです。
横柄な態度であったり、受け答えが曖昧であったり、提出書類の内容と面談時の回答が異なりすぎていたりする場合、悪い心象を与えやすいです。信頼するに足りない人と判断されれば、審査に落ちる可能性もあるでしょう。

2,利用者の経営状況が著しく悪い

利用者の経営状況が著しく悪い場合も、審査には落ちる可能性があります。
ファクタリングは、利用者に赤字決算や税金未納があっても利用できる可能性が高いサービスです。しかし、今すぐにでも倒産してしまいそうな経営状況であったり、多重債務を抱えすぎていたりする場合、ファクタリング会社も持ち逃げリスクを警戒せざるを得ません。特に、利用者の事業規模に対して債権額が大きすぎる場合には、警戒が強くなりやすく、審査に落ちる可能性も高いです。

ファクタリングの審査に落ちないための7つの対策

ファクタリングの審査は比較的緩い傾向にありますが、審査に落ちる可能性がゼロというわけではありません。そのため、ファクタリングの審査に落ちてしまって資金調達ができない、と困ってしまう事業主もいらっしゃることでしょう。
しかし、実はファクタリングには、審査に落ちないためにできる対策もいくつかあります。ファクタリングの審査に落ちてしまったからと諦めずに、対策をした上で再度審査に挑むのも良いでしょう。

ファクタリングの審査に落ちないための対策は、以下の7つです。
1, 信用度の高い売掛先の売掛債権を選ぶ
2, 決済期日までの残日数が短い売掛債権を選ぶ
3, 小口債権・大口債権を避ける
4, 債権譲渡登記を行う
5, 3社間ファクタリングを利用する
6, 独立系ファクタリング会社を利用する
7, 面談時に誠実さをアピールする

1,信用度の高い売掛先の売掛債権を選ぶ

信用度の高い売掛先の売掛債権を譲渡できれば、審査に落ちる心配はありません。
ファクタリング会社が最も恐れているのは「売掛金の未回収リスク」ですが、信用度の高い売掛先の売掛債権であれば、その心配も無用でしょう。特に、大手企業や国や地方自治体などの公的機関やその関連機関であれば、審査に落ちることはほとんどありません。
大手企業や公的機関との取引がない場合、取引歴が長い売掛先の売掛債権を選択するのも良いでしょう。長い取引歴の中で、一度も未払いや支払い遅れがないことを証明できれば、売掛金の未回収リスクが低いことも証明できます。売掛債権を複数保有している場合、信用度の高い売掛先の売掛債権を選択することで、審査落ちを回避できるでしょう。

2,決済期日までの残日数が短い売掛債権を選ぶ

決済期日までの残日数が短い売掛債権を選ぶのも、審査落ちの回避に役立ちます。
決済期日までの残日数が長い場合、決済期日を迎える前に、売掛先が倒産したり経営難に陥ったりする可能性も否定できません。つまり、決済期日までの残日数が長い場合、売掛金の未回収リスクを正確に判断するのが難しくなるのです。対し、決済期日までの残日数が短ければ、それだけ売掛金の未回収リスクを正確に判断できると言えるでしょう。審査の正確性が増すため、審査落ちを防げるでしょう。

3,小口債権・大口債権を避ける

100万円未満の小口債権や、5,000万円以上の大口債権を避けることでも、審査落ちを回避できる可能性が高いです。
小口債権の場合、ファクタリング会社の利益率が低いため、買取を怪訝される傾向があります。また、ファクタリングは償還請求権がない契約であるため、大口債権で債権不履行になった際には、ファクタリング会社が受ける損失は計り知れません。利益率と万が一の損失を考慮した結果、100万円~5,000万円程度の売掛債権が最も通過率が高くなるのです。
また、利用者の事業規模に合った債権額であれば「持ち逃げリスク」も低いと判断されやすくなるため、審査落ちを回避できるでしょう。

4,債権譲渡登記を行う

債権譲渡登記を行えば、審査落ちを回避できる可能性が高いです。
と言うのも、債権譲渡登記は、ファクタリング会社へ売掛債権を譲渡した事実を公的に証明できるものだから。債権譲渡登記をすれば、売掛債権の所有権がファクタリング会社にあることを、第三者へ主張できるようになります。つまり、債権譲渡登記には、二重譲渡や売掛金の持ち逃げ防止効果があるのです。債権譲渡登記を留保した場合よりも、債権譲渡登記を行った場合の方が売掛金の未回収リスクは低くなるため、審査落ちの可能性は確実に低くなるでしょう。
ただし、債権譲渡登記は一般閲覧可能なものであるため、注意も必要となります。売掛先が債権譲渡登記を見た場合に限り、2社間ファクタリングであってもファクタリングの利用を売掛先に知られてしまいます。利用者側のリスクがゼロではない点には、注意が必要でしょう。

5,3社間ファクタリングを利用する

2社間ファクタリングよりも、3社間ファクタリングの方が審査に落ちる可能性は低いです。
と言うのも、3社間ファクタリングの方が売掛金の未回収リスクが低いから。3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社間だけではなく、売掛先も契約に参加します。そのため、売掛金の返還作業は売掛先からファクタリング会社へ直接行われます。2社間ファクタリングのように「売掛金の持ち逃げリスク」がないため、3社間ファクタリングの審査は厳しくありません。2社間ファクタリングの審査に落ちてしまった場合、3社間ファクタリングを検討するのもひとつの手でしょう。
ただし、売掛先へファクタリングの利用を必ず知られてしまうため、売掛先との取引関係の悪化には注意が必要です。ファクタリングに理解のある売掛先なのかどうかの確認は、必ず行うようにしましょう。

6,独立系ファクタリング会社を利用する

独立系ファクタリング会社を利用することでも、審査落ちを回避できる可能性は高いです。
ファクタリングは、銀行系・ノンバンク系・独立系の3つの系統に分類されます。銀行系やノンバンク系は、審査が厳しい傾向にあり、審査に落ちることも珍しくありません。独立系のファクタリング会社は民間会社が行っており、独自の審査基準やサービス展開が設けられています。ほかの2系統と比較すると、審査通過率は高いため、審査落ちが心配な場合は独立系のファクタリング会社を利用するようにしましょう。

7,面談時に誠実さをアピールする

面談時に誠実さをアピールできれば、審査に落ちる可能性を低くできます。
ファクタリングに限った話ではありませんが、取引を行う上では双方の信頼関係は非常に重要となります。特に、ファクタリングのように金銭取引を行う場合、信頼関係を築けなければ取引に支障がでる可能性も否定できません。ファクタリング会社の担当者も人間なので、信頼できる利用者と判断できれば、審査通過できるよう尽力する可能性もあります。反対に、信頼できないような利用者の場合、審査に落とすこともあるでしょう。
面談や電話対応時など、ファクタリング会社の担当者と話す際には、誠実さをアピールしてみましょう。

「請求書先払い」は審査通過率90.1%を誇ります

弊社「請求書先払い」は、2社間ファクタリングを提供しているファクタリング会社です。2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングと比べると審査が厳しく、審査に落ちてしまう方も少なくはありません。しかし、弊社は2社間ファクタリングでありながら、審査通過率90%以上を誇っており、これまで多くの事業主様の資金繰り改善に貢献させていただいております。他社の審査に落ちてしまった場合でも、弊社であれば利用いただける可能性は高いかと存じます。ファクタリングの利用を検討されている方や、審査に落ちないか心配されている方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。

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