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web完結型ファクタリングとは?メリット・デメリットを解説します!

企業が資金を調達するときに、審査が厳しかったり、資金が手に入るまでの時間が長かったりすることがよくあります。
資金繰りの悪化は多くの経営者にとって頭を悩ませることです。
そこで、最近ではファクタリングサービスが注目されています。
これは売掛債権を現金に変えるサービスで、資金が早く必要な時におすすめです。
また最近は、web完結型ファクタリングというサービスもあります。
オンラインで全ての手続きが完了するため、直接会っての手続きが面倒だと感じる人や、手軽にファクタリングを利用したい人にとって便利な選択肢です。
本記事ではそんなweb完結型ファクタリングのメリット・デメリットや利用する際の注意点を解説します。

web完結型ファクタリングとは

web完結型ファクタリングは、審査から契約までをオンライン上でスムーズに進められます。
通常、ファクタリングを利用する際には、事業所へ足を運んだり担当者を招いて対面で審査や契約を進める必要がありますが、これには多くの時間と手間がかかります。
それに対して、web完結型ファクタリングでは、全ての工程をオンライン上で完結させることが可能です。
これにより、時間や場所を問わずいつでも利用申請が可能であり、人件費や手間などのコストを大幅に削減できます。
また感染症拡大の影響により、対面での手続きを避ける傾向が高まっています。
オンラインでのファクタリングは、人との接触を最小限に抑えたい経営者にとって理想的なサービスと言えます。来店不要で手続きが可能であり、書類のやり取りも完全にオンラインで行います。
手続きが簡略化されることで、スピーディな資金調達が可能になるだけでなく、手続きや審査のコストも削減され、手数料もリーズナブルに設定されることが期待できます。

web完結型ファクタリングのメリット

web完結型ファクタリングには、メリットがたくさんあります。ここでは利用するメリットをご紹介しますので、web完結型ファクタリングを検討している方はぜひ参考にしてください。
・入金までのスパンが短い
・手数料が安い傾向にある
・交通費などの費用を削減できる
・いつでも好きなときに利用できる
それでは詳しくみていきましょう。

入金までのスパンが短い

web完結型ファクタリングの最大の特長は、申し込みから資金化までの迅速なプロセスです。
通常のファクタリングと比較しても、スピーディーに感じるでしょう。
この素早いプロセスには、いくつかの要因があります。
まず必要書類が少なく、オンライン上で手軽に書類を提出できる点が挙げられます。
これにより、煩雑な書類作成や提出の手間が少なくなり、利用者は迅速かつ効率的に申し込み手続きを進められます。
さらに、AIによる審査項目のスコア化も大きな要素です。
AI導入により、人手に頼らずとも迅速かつ客観的に審査を進めることが可能となります。
審査プロセスが効率化され、従来よりも短時間で契約を結べるでしょう。
これらの特長が組み合わさり、web完結型ファクタリングは迅速で効率的な資金調達手段として注目されています。

手数料が安い傾向にある

webベースのファクタリングサービスは、通常のファクタリングと比較して、低い手数料が特徴です。
通常のファクタリング業者は物理的な事務所や店舗の運営が必要ですが、Web完結型では全てのプロセスがオンラインで完了するため、そのような経費がかかりません。
また、AIを活用した審査プロセスを取り入れることにより、人件費を削減し、その節約分を利用者の手数料の低減に反映させています。
一般的な対面契約では手数料が約20%程度かかるのに対し、web完結型ファクタリングでは手数料が10%以下のケースもあります。

交通費などの費用を削減できる

一般的なファクタリングでは、書類提出や審査のために直接店舗に訪れる必要があります。
もし利用者の住まいが店舗から離れていれば、交通費がかさむ可能性が高いです。
また、郵送でのファクタリング利用を選択した場合でも、郵送に関わる費用が発生します。
複数回のやり取りが必要な場合、これらの費用は数千円に上ることもあります。
対照的に、オンラインで完結するファクタリングサービスでは、全ての手続きがデジタルデータで行われます。
このため、自宅にいながら無料で処理でき、交通費や郵送費を節約できます。

いつでも好きなときに利用できる

ファクタリングを利用する際には、営業時間中に店舗へ行く必要があり、時間に制約がある人にとっては不便かもしれません。
一方で、web完結型ファクタリングは、年中無休の24時間体制で申し込みが可能で、パソコンやスマートフォンを使っていつでも手軽に申し込めます。
この利便性は、日々忙しい人々にとっても安心して利用できる大きなメリットです。

web完結型ファクタリングのデメリット

web完結型ファクタリングにはメリットがある一方でデメリットもあります。
主なデメリットは以下の4つです。
・3社間ファクタリングに非対応
・審査に柔軟性がなく融通が利きにくい
・必要書類はデータ化しなければならない
・ファクタリング会社との信頼関係が築きにくい
web完結型ファクタリングを利用する際にはデメリットも考慮しましょう。

3社間ファクタリングに非対応

ファクタリングサービスでは、3社間の場合は対面での契約が求められることがあります。
3社間ファクタリングでは、自社との契約に加えて取引先の審査も行うため、2社間ファクタリングよりも徹底した審査が必要です。
このため、契約は原則として直接会って行う必要があります。
完全にオンラインでの手続きを希望する場合、2社間ファクタリングを検討するなどの準備をしておいたほうがよいでしょう。

審査に柔軟性がなく融通が利きにくい

web完結型ファクタリングの一つの欠点は、人間による柔軟な審査や対応が少ないため、融通が利きにくいことです。
通常のファクタリングでは、例えば請求書の提出が困難な場合でも、売掛金を証明するための代替の書類を提出することで申込みが可能なこともあります。
これにより、利用者特定の事情に応じた対応が期待できます。
しかし、オンラインファクタリングではAIによる自動審査が主であるため、書類に不備があると審査を通過することが難しくなります。
入力ミスや請求書の内容と異なる点がある場合は、特に注意が必要です。

必要書類はデータ化しなければならない

web完結型ファクタリングでは、申し込みから審査の完了に至るまで全てがweb上で行われるため、提出するすべての書類をデジタル化する必要があります。
一部の企業やファクタリングサービスでは、提出が必要な書類が多く、これらをデータ化することが手間に感じられる場合もあります。
対面式のファクタリングでは、このようなデータ化の手間が不要です。
紙ベースで書類のやり取りをしている事業者にとっては、オンラインファクタリングのプロセスは不便に感じるかもしれません。

ファクタリング会社との信頼関係が築きにくい

web完結型ファクタリングでは、全ての手続きがオンライン上で行われます。
AIを用いたスコアリングによる審査が主で、個々の事情に合わせた柔軟な対応が難しい場合があります。
また、対面での契約がないため、相手の顔を見て契約することはできません。
不明点が生じた際には、主にメールやチャットでの対応となることが多く、これにより利用者とファクタリング業者間の信頼関係の構築が困難になりがちです。
対面での取り引き特有の細やかなサービスを期待するのは、難しいかもしれません。

web完結型ファクタリング会社の選ぶポイント

ここではWEB完結型ファクタリング会社を選ぶポイントとなる事柄を解説します。
主なポイントは以下の4つです。
・事業形態に合っているか
・償還請求権
・入金スピード
・買取下限額と上限額
それぞれ詳しくみていきましょう。

事業形態に合っているか

ファクタリング会社は事業の種類によっては、利用できるかどうか確認を取りましょう。
web完結型ファクタリングは、利便性や低い手数料で選ばれることが多いですが、サービスの提供範囲は事業体によって限定されることがあります。
例えば、法人には広くサービスを提供しているものの、フリーランスや個人事業主の利用を受け入れていない場合もあります。
特に小規模な事業者や個人事業主にとっては、利用可能なファクタリングサービスが制限されることが一般的です。
そのため、web完結型ファクタリングを選択する際には、事業形態に応じた利用条件を事前に確認することが重要です。
これにより、手続きをスムーズに進めることが可能になります。

償還請求権

償還請求権とは、売掛先からの債権回収が難しくなった際に、債権を譲渡した者に対して返済を求められる権利です。
償還請求権がある条件でファクタリング契約すると、売掛先の企業が経営破綻した場合、ファクタリングを利用した企業が大きな損失を被るリスクがあります。
これは高いリスクを伴う契約形態であるため、通常は償還請求権のない契約を選択することが推奨されます。

入金スピード

迅速な資金調達を希望する場合、ファクタリング会社の入金スピードをチェックすることが重要です。
最近では、即日や最短2時間で入金するファクタリングサービスが増えています。
それに対し、入金まで数日から数週間を要する業者も依然として存在します。
ファクタリングの利点はスピード入金にあるため、過度に時間がかかるとそのメリットが減少します。
したがって、選択する際には入金の速さに注意を払うことをおすすめします。

買取下限額と上限額

ファクタリングサービスを利用する際、各社が設定している買取の最低額と最高額が異なる点に注意が必要です。
自分が譲渡しようとする債権の金額が、そのファクタリング会社の取引範囲内にあるかどうかを事前に確認することが重要です。
特に少額の債権を持つ場合、一部のファクタリング会社では最低買取額を100万円以上に設定していることがあるため、注意深く確認することをおすすめします。

web完結型ファクタリングがおすすめなケース

web完結型ファクタリングにはメリットとデメリットがあると説明してきました。ここではweb完結型がおすすめなケースを2つご紹介します。
・近くにファクタリング会社が無い場合
・なるべく短時間で契約したい場合
それぞれ詳しくみていきましょう。

近くにファクタリング会社が無い場合

もし自宅や事務所の近くにファクタリング業者が存在しない場合、web完結型ファクタリングが便利です。
web完結型ファクタリングは、ファクタリング業者に直接訪問する必要がなく、スマートフォンやパソコンを利用して手続きを進めることが可能です。
時間や労力を節約しながら、効率的に資金を調達できます。
特に地方に拠点を置く事業者にとって、web完結型ファクタリングはおすすめの方法です。

なるべく短時間で契約したい場合

web完結型ファクタリングは、日々の業務に追われる忙しいビジネス環境の中で威力を発揮します。
特に中小企業では経営者自身が現場作業に深く関与していることが多く、資金調達に多くの時間を割くのが難しいことがあります。
web完結型ファクタリングを利用すると、24時間いつでもインターネット経由で申し込みが可能となり、外出先や頻繁にある出張中でも手軽に利用できるのが大きな利点です。

web完結型ファクタリングのまとめ

web完結型ファクタリングはオンラインで完結する便利なサービスです。
特になかなか時間が取れなくて忙しい経営者や個人事業主などには、素早く資金調達できる方法としておすすめのサービスです。
一方、すべての手続きをインターネット上で行うので、パソコンが苦手な人には利用しにくいと感じてしまうかもしれません。
また、対面での打ち合わせが無いのでファクタリング会社とのコミュニケーションが取りにくい点も不安に思うかもしれません。
本記事を参考にして、自社にあったファクタリングサービスを選択できるようにしましょう。

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