目次
売掛債権を用いた資金調達方法の1つであるファクタリング。
ファクタリングは、売掛債権を譲渡・売却することで、最短即日で売掛金を現金化できます。ファクタリングは「借りない資金調達」であり、銀行融資に断られてしまっていても利用できる可能性が高いです。そのため、中小企業や個人事業主の資金調達方法として、近年利用者が増加傾向にあります。
しかし、ファクタリングは元々法人向けのサービスとして誕生したもの。その経緯から、個人事業主が利用する際には、注意すべきポイントがいくつか存在します。この記事では、個人事業主がファクタリングで即日入金を受けるためのポイントや注意点を解説します。
即日ファクタリングを受ける上で重要となる必要書類に関しても解説しますので、ぜひ最後までお読み下さい。
結論から言いますと、ファクタリングは個人事業主でも利用可能です。
ファクタリングは「事業主」を対象とした資金調達方法であるため、法人でも個人事業主でも問題なく利用できます。ただし、事業主ではない「個人」は利用できません。そのため、個人事業主がファクタリングを利用する際には、個人事業主として生計を立てていることの証明をしなければなりません。取引先がいて、売掛債権を所有している個人事業主であれば、ファクタリングは利用できるでしょう。
ただし、ファクタリングはもともと、銀行融資を受けづらい中小企業の救済手段として誕生した資金調達方法です。そのため、個人事業主よりも法人が使いやすい仕組みになっているというのも事実。法人しか利用できないファクタリング業者や、個人事業主が利用できても厳しい条件付きということも少なくありません。
つまり、ファクタリングは個人事業主でも利用できますが、利用時には注意も必要ということになります。働き改革や個人事業主が増えてきているという社会情勢に合わせ、個人事業主でも利用できるファクタリング業者も近年増えてきています。個人事業主がファクタリングを利用する際には、いくつかの注意点を守れれば特に心配はいらないでしょう。
ファクタリングは法人向けのサービスとして誕生したという経緯から、個人事業主が利用する際にはいくつか注意が必要になります。納得のいく資金調達のためにも、以下の4点には注意するようにしましょう。
まずは、利用を検討しているファクタリング業者が個人事業主に対応しているかどうかの確認をしましょう。
先にも述べたように、ファクタリングはもともと法人向けの資金調達方法として誕生しました。そのため、法人のみを対象としているファクタリング業者も少なくありません。法人のみに対応している業者は当然、個人事業主は利用できません。
まずは、個人事業主に対応しているファクタリング業者を選ぶようにしましょう。
多くのファクタリング業者は、買取可能額を100万円～5,000万円に設定しています。なぜなら、ファクタリング業者はファクタリングで生じる手数料から、ほとんどの収益を得ているから。買取金額が少額ということは、それだけ手数料から得られる収益も少ないということになります。ファクタリングは、売掛先の与信を重要視しますが、この与信調査はファクタリング業者が無償で行っています。同じだけの労力をかけて与信調査をしても、小口債権では収益が少ないため小口債権の買取をしない業者も珍しくありません。
個人事業主の場合、所有している売掛債権が100万円未満ということも多いでしょう。100万円未満の小口債権の場合、買取対応していないことが原因でファクタリングを利用できない可能性もあるのです。
100万円未満の買取にも対応している小口債権専門のファクタリング業者など、個人事業主に特化した業者を選ぶのが良いでしょう。
ファクタリングで買取対象となる売掛債権は、原則「売掛先が法人」の売掛債権となります。なぜなら、ファクタリング業者は帝国データバンクの情報を元に、売掛先の与信調査を行うから。帝国データバンクには法人の情報しかないため、個人事業主の正確な与信調査を行うことはできません。ファクタリングでは、利用者の与信よりも売掛先の与信の方が重要となります。売掛先が売掛金を支払う能力があるという判断ができないことには、契約を結ぶことができません。
個人事業主の場合、個人事業主間で取引をすることも少なくないです。しかし、その場合売掛先が個人事業主ということになります。売掛先が個人事業主である売掛債権は買取対象外となるため注意しましょう。
個人事業主がファクタリングを利用する場合、個人事業主に特化している業者、もしくは小口債権専門の業者の利用がおすすめ。ファクタリング業者は、手数料から主な収益を得ています。そのため、専門業者でない限り、小口債権の買取は手数料が高くなる傾向が強いです。
小口債権専門の業者や個人事業主に特化している業者であれば、個人事業主の事業形態への十分な理解があります。個人事業主でも利用しやすいようなサービス内容となっているため、ファクタリング業者を選ぶ際には参考にしましょう。
ファクタリングの最大のメリットは、手早い資金調達。最短即日で売掛金を現金化できるため、急を要する資金調達目的で利用されることが多いです。
ファクタリングを利用する際「できれば今日中に入金してほしい」「急な機材の故障で早急に現金が必要」というように、即日入金を希望される方も少なくありません。個人事業主は事業資金と生活費が混合しやすく、事業資金の枯渇が私生活にも影響を与えかねません。「できることなら即日で入金を受けたい」そんな個人事業主も多いでしょう。
個人事業主がファクタリングで即日入金を受けるためのポイントは、以下の4つです。
この4つを守れば絶対に即日入金を受けられるというわけではありませんが、即日入金の可能性は高くなることでしょう。ひとつひとつ詳細を解説していきます。
ファクタリングで即日入金を受けたい場合、2社間ファクタリングを選ぶことは必須です。
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング業者との間で契約を結ぶ方式。売掛先が関与しないため、手続きに時間がかかりません。そのため、最短即日での現金化が可能です。売掛先も契約に参加する3社間ファクタリングの場合、売掛先とファクタリング業者との間でも手続きが必要となるため、最短でも入金まで3日程度かかってしまいます。即日入金を受けたい場合は、必ず2社間ファクタリングを利用しましょう。
また、2社間ファクタリングでも、オンライン上ですべての契約を完結できるオンラインファクタリングがおすすめ。オンラインファクタリングは、ファクタリング業者を訪ねる必要がありません。AIによる審査が主流であるため、審査時間の短縮も可能です。最短数十分・数時間での入金に対応している業者も多いです。資金調達を急いでいる場合は、オンラインファクタリングを利用するのも良いでしょう。
ファクタリングで即日入金を受けるためには、2社間ファクタリングは必須。しかし、個人事業主が2社間ファクタリングを利用する際には注意が必要です。個人事業主が利用できるのは「債権譲渡登記のない」2社間ファクタリングのみ。
通常、2社間ファクタリングでは債権譲渡登記を求められることが多いです。債権譲渡登記とは、利用者からファクタリング業者へと売掛債権の所有権が移ったことを公的に証明するためのもの。二重譲渡や売掛金の持ち逃げを防止できるため、多くのファクタリング業者が債権譲渡登記必須としています。
しかし、債権譲渡登記は法人だけができるものであり、個人事業主は債権譲渡登記を行えません。当然、個人事業主は債権譲渡登記必須のファクタリング業者を利用できないということになります。
近年では、債権譲渡登記を留保してくれるファクタリング業者も増えてきています。個人事業主で即日入金を希望する場合、債権譲渡登記に留保してくれるファクタリング業者を利用するようにしましょう。
個人事業主がファクタリングで即日入金を受けたい場合、なるべく早い時間に申込みを終えることも重要です。
なぜなら、即日入金に対応しているファクタリング業者の多くが「午前中に申込みを完了した場合は即日対応」など、即日入金の条件をつけているからです。ファクタリングを利用する際には、必ず審査が必要となります。審査で売掛金の回収ができると判断できなければ、契約を結べません。審査にも時間がかかるため、早い時間に申込みを終えておく必要があるのです。
個人事業主が即日入金を受けたい場合、必要書類を揃えておく必要があります。
いくら早い時間に申込みを終えていても、必要書類の提出が完了していなければ審査を始められません。審査ができなければ、契約を結ぶこともできません。少しでも早く入金を受けるためには、書類の事前準備も重要です。
個人事業主がファクタリングで即日入金を受けるためには、必要書類の事前準備が重要です。では、個人事業主がファクタリングを利用する際に、提出を求められやすい書類を一つ一つ見てみましょう。
個人事業主がファクタリング業者から提出を求められる書類は、以下の通りです。
中でも、身分証明書と請求書、通帳のコピーはどのファクタリング業者を使用しても必須となるので、きちんと準備しておきましょう。
ファクタリング申込者の身分証明書は必須です。身分証明書は申込者の本人確認のために必要となります。
一般的には、運転免許証やパスポートがポピュラーですが、マイナンバーカードや住民基本台帳カードなども利用できることもあります。
買取を希望する売掛債権（請求書）の提出も必須です。請求書をもとに売掛債権が実在しているものなのか、請求金額がいくらなのかの確認が行われます。
請求書には、以下の項目がきちんと記載されているか確認しましょう。
特に、売掛先の情報や請求金額、支払期日は重要な情報になります。ファクタリングを利用しようとしてもこれらの情報がないと、追加資料の提出を求められたり、利用を断られたりすることもあります。日頃からしっかり請求書の作成をしておきましょう。
通帳のコピーも必須書類です。通帳のコピーは、売却予定の売掛債権の売掛先との関係や継続的な取引があるのか、過去の取引で期日に滞りなく支払いが行われているかなど、売掛先との取引歴を確認するための書類となります。利用するファクタリング業者により異なりますが、直近3ヶ月～6ヶ月程度の提出を求められることが多いです。
個人事業主の場合、私用の通帳と事業用の通帳を一緒にしている方もいるかもしれません。一緒にしていても問題はありませんが、確認にやや時間がかかるため、できることなら事業用の通帳を作成してあると良いでしょう。
確定申告書は必須ではありませんが、比較的大手のファクタリング業者では提出を求められることが多いです。直近2～3年分の確定申告書を求められることが多く、利用者の事業の財務状況を確認されます。
2社間ファクタリングの場合、一旦売掛金が利用者の口座に入金され、その後にファクタリング業者へ代金の支払いを行う仕組みとなります。ファクタリング業者からすると、代金持ち逃げのリスクがあると言えるでしょう。そのため、3社間ファクタリング利用時よりも、利用者の財務状況も少なからず審査基準に含まれるのです。審査が厳しいファクタリング業者では、提出を求められることもあるので、準備しておけると良いでしょう。
なお、開業したばかりで決算期が到来していない場合は、確定申告の提出ができなくても問題ありません。
売掛先との基本契約書も提出を求められることがあります。基本契約書は、間違いなく売掛先と利用者との間で契約が結ばれていることを確認するための書類です。
個人事業主の場合、基本契約書を取り交わさず口頭でのやりとりだけということもあるかもしれません。基本契約書を作成していない場合には、納品書や発注書などの成因資料で代用できる場合もあります。利用を検討しているファクタリング業者で必要となるかどうか、確認しましょう。
ファクタリング業者を訪ねて契約を結ぶ場合、契約書に捺印する印鑑の印鑑証明書も必要になります。印鑑証明書は役所で取得する必要があるため、早めに準備しておけると良いでしょう。
なお、オンラインファクタリングの場合は、クラウドサインが印鑑の役割も担うため、印鑑証明書は必要ありません。
個人事業主の場合、住民票の提出も求められることがあります。
法人の場合、商業登記簿謄本から会社の住所等の情報を確認できます。個人事業主の場合は、商業登記簿謄本に代わり住民票が必要となる場合もあるでしょう。
上で紹介した書類の他にも、追加資料として以下の書類の提出を求められることがあります。
上記の資料はいずれも、必要書類だけで売掛金の存在や売掛先の情報が正確に判断できなかった場合や、利用者の信用情報の補填が必要な場合に求められます。特にファクタリング自体の利用が初めての場合や、初めて利用するファクタリング業者の場合に、追加資料を求められることが多いです。
追加資料の提出に応じれば手数料が安くなる可能性もありますので、しっかりと事前に準備しておけると良いでしょう。
MSFJが提供する【請求書先払い】サービスは、個人事業主様やフリーランス様含め、すべての事業主様でご利用いただけます。
【請求書先払い】は、個人事業主様やフリーランス様でもファクタリングを利用しやすいサービス展開になっております。ファクタリングの利用を検討されている方は、ぜひお問い合わせ下さい。
【請求書先払い】が個人事業主様におすすめできる点は以下の通りです。
【請求書先払い】は、オンラインに特化しているファクタリングです。
「忙しくてファクタリング業者に行く時間がない」「近くにファクタリング業者がない」このような場合でも、【請求書先払い】なら問題ありません。パソコンやスマートフォンがあれば、いつでもどこからでもご利用いただけます。
お申し込みフォームから、屋号（任意）、お名前、連絡先の電話番号、住所、メールアドレス、お問い合わせ内容をお送りいただき、アカウント登録するだけですぐにご利用いただける形になっております。
【請求書先払い】は最短60分で買取金の入金が可能です。
ファクタリングを利用される方の多くは、緊急性の高い資金調達を希望されています。【請求書先払い】は、必要書類の提出後最短60分で入金という、スピード入金が強みとなっております。提出書類に不備があったり、追加資料をご提出いただいたりした場合には、60分よりも時間がかかってしまうこともあるかもしれませんので、そちらはご了承いただけたら幸いです。しかし、多くの利用者様が即日での入金を受けられておりますので、即日入金を希望される個人事業主様はぜひ【請求書先払い】のご利用をご検討ください。
【請求書先払い】の手数料は、業界最低水準の3～10%となっております。
即日入金が可能である2社間ファクタリングの場合、10～30%が手数料相場です。個人事業主様の場合、買取金額が少額である可能性も高く、手数料は割高になる傾向が強いです。しかし、【請求書先払い】はオンライン特化型のファクタリングを提供することで、事務所を維持するための経費を削減できています。そのため、2社間ファクタリングでありながら手数料3～10%と低手数料での提供が可能になっております。
売掛金を早期現金化する際に、多くの手数料を取られてしまっては資金繰りの悪化も招きかねません。【請求書先払い】は低手数料でのご利用が可能となっております。個人事業主様の資金繰り改善のお手伝いができると思いますので、ぜひ利用をご検討ください。
【請求書先払い】の買取可能額は、10万円～1,000万円となっております。
一般的にファクタリング業者は、買取可能額を100万円以上としていることが多いです。そのため、所有している売掛債権が少額であることが多い個人事業主様は、利用したくても利用できないという問題がありました。
【請求書先払い】は、個人事業主様でも安心してご利用いただけるよう、10万円という小口債権からの買取に対応しております。
【請求書先払い】の審査通過率は90%以上となっております。
ファクタリングはもともと法人向けの資金調達方法として誕生しました。そのため、ファクタリング業界全体を見ると、個人事業主様は審査に通りづらい傾向にあります。審査通過率60%、70%というファクタリング業者が多い中、【請求書先払い】の審査通過率は90%以上を誇っております。
他社で利用を断られてしまった個人事業主様でも、ご利用いただける可能性が高いため、ぜひ一度ご相談いただければ幸いです。
【請求書先払い】は、身分証明書、請求書、通帳のコピーの3点だけでご利用いただけます。
即日入金を希望していても必要書類が多い場合には、書類の準備に時間がかかってしまい、即日入金を受けられないこともあるでしょう。【請求書先払い】で必要となる書類はわずか3点であり、書類準備のために役所などへ足を運ぶ必要もありません。資金調達したい時に、書類を準備する手間が少なくて済むので、即日入金の可能性も高いのです。
この記事では、個人事業主がファクタリングで即日入金を受けるためのポイントや注意点を解説しました。ファクタリングは、個人事業主でも利用できるサービスです。しかし、法人向けに誕生したサービスという歴史があることから、個人事業主はやや利用しづらい環境にあるのも事実。
個人事業主がファクタリングを利用する際には、個人事業主に対応しているファクタリング業者や小口債権専門の業者を選ぶのがおすすめです。即日入金を希望する場合は、債権譲渡登記を留保しているファクタリング業者で2社間ファクタリングを利用すると良いでしょう。また、売掛先との基本契約書や請求書、通帳のコピーなど必要となる書類を事前に準備しておくことで、即日入金の可能性が高くなります。ファクタリング利用時には、事前準備をしておくようにしましょう。
【請求書先払い】は個人事業主様でもご利用可能であり、手数料3～10%、10万円からの買取に対応しております。必要書類も身分証明書と通帳のコピー、請求書の3点だけなので、事前準備の手間も少なくて済みます。ファクタリングの利用を検討されている個人事業主様は、ぜひ【請求書先払い】へ一度ご相談ください。
